ほうれん草の育て方のポイント

土壌への適応性は比較的広く、それほど土の種類は選びませんが、耕土が 深く、排水の良い肥沃な土地が最適です。また、酸性の土を嫌いますので、 石灰により中和させてから栽培します。特に、雑草のスギナが生えている畑 は酸性が強いので注意します。


土の酸性がひどくなると、ホウレンソウは本葉がでるかでないうちに赤く枯れて、引抜いてみると、根の伸びが1〜2cmぐらいで止まっています。また、根の活力が弱くなり、葉が黄色になって、いくら施肥しても生育が 回復してこなくなります。


ほうれんそうの原産地はコーカサスからイランにかけての西アジアで、江戸時代初期に渡来し、唐菜、赤根菜と呼ばれて各地に広まりました。

根の部分の赤みが強い東洋種、葉の切れ込みが少ない西洋種があります。

栄養価が高く、特にカロチン、ビタミンC、鉄を豊富に含んでいるので緑黄色野菜の代表的存在です。根の赤い部分には、骨の形成にかかわるマンガンが多く含んでいるので捨てないで下さい。


最近は東洋種と西洋種の一代雑種がつくられて一年中栽培されるようになり、調理の用途が広がりました。


ホウレンソウの旬である秋冬どり栽培は、1年でもっとも作りやすい作型ですが、収益性を高めるには、作業効率を高め、連続的な安定出荷が必要になります。鮮度・食味の良さはもちろん大切ですが、栽培期間の短いホウレンソウには、極力農薬の使用を避け安全性を高めるのことが特に求められています。

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